SBI VC Tradeの板取引でETHを指値注文してみた|約定まで34時間かかった実録

取引所比較

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結論(先に言うと)

SBI VC Tradeの板取引(取引所)でETHの指値注文を出したところ、注文から約定まで実際に34時間14分かかりました。2026年8月27日14:47に0.012 ETH・395,000円で指値注文を出し、約定したのは2026年8月29日1:01。「暗号資産の板取引(取引所形式)とは?Maker/Taker手数料の仕組みと主要3社の比較」で解説した「メイカー注文は板に並んで約定を待つ」という仕組みを、身をもって体験した形です。

証券会社で7年、株式の板を見てきた立場から言うと、指値が「刺さる」までの時間感覚自体は株式市場と変わりません。ただ、暗号資産取引所のアプリでこれを実際に体験すると、「販売所感覚ですぐ買える」というイメージとのギャップに改めて気づかされました。

実際にやってみた(手順)

  1. アプリの「現物・取引所」画面でETHを選択。SBI VC Tradeの板取引対応銘柄はBTC・ETH・XRP・BCH・LINK・LTC・DOT・NIDTの8銘柄のみで、ETHはこの中に含まれています
    SBI VC Tradeの板取引対応銘柄一覧(8銘柄)
  2. 指値注文で発注。発注時点のMid価格(板の中央値)は395,866.5円でしたが、あえてそれよりやや低い395,000円を指値に設定。注文数量は0.012 ETH、注文金額は4,740円。画面上の概算手数料は0.474円と表示されていました
    SBI VC TradeでETHの指値注文を入力する画面
  3. 発注直後、「未約定注文」画面を確認。ステータスは「有効」のままで、1分後の時点(14:48)でもまだ約定していませんでした
    SBI VC Tradeの未約定注文一覧、ステータスは「有効」
  4. その後アプリを閉じて待機。約定通知メールが届いたのは2026年8月29日1:01。発注(8月27日14:47)から約34時間14分後でした
  5. 約定通知メールの内容: 銘柄「現物 イーサリアム/円」、注文先「取引所」、売買「買」、取引「指値」、取引数量0.01200、約定価格395,000円、注文番号145000000022881。指値で指定した価格そのままで約定していました
    SBI VC Tradeの約定通知メール

良かった点

  • 指値通りの価格(395,000円)でぴったり約定した。指値注文は「思わぬ高値で買わされる」心配がなく、証券の指値注文と同じ安心感がありました
  • 注文自体の操作はシンプルで、銘柄選択→指値/成行の切り替え→価格・数量入力という流れに迷う場面はありませんでした
  • 発注時に表示された概算手数料(0.474円、注文額の0.01%)は、「暗号資産の板取引とは?」でまとめたSBI VC Tradeのメイカー報酬水準(-0.01%)と近い水準感で、事前に大まかなコスト感をつかめました

気になった点・リスク

  • 約定まで34時間14分かかった。指値を板の中央値よりやや低く設定したとはいえ、「板取引=すぐ買える」というイメージで臨むと、待たされる感覚に戸惑うかもしれません
  • 発注画面に表示された「概算手数料」が、実際にメイカー約定した場合の確定手数料(報奨金として受け取れるのか、そのまま手数料として引かれるのか)を正確に反映しているのかは、約定通知メールだけでは確認できませんでした。正確な確定手数料は、アプリの取引履歴等で個別に確認する必要がありそうです
  • 約定するタイミングは相場次第で読めません。「今すぐ買いたい」という場合は、待たされる指値(メイカー)注文よりも、成行(テイカー)注文の方が確実です。ただしその場合はテイカー手数料(SBI VC Tradeは0.05%)がかかります
  • 株式市場の板と比べて、板の厚みが薄く値動きも相対的に荒いという違いも実感しました。SBI VC Tradeの板取引対応銘柄は8銘柄と限られており(「暗号資産の板取引とは?」参照)、株式の主力銘柄ほど板に注文が積み上がっている印象はありません。値動きが荒い分、想定より早く指値まで価格が動く場合もあれば、逆になかなか動かず今回のように34時間待つ場合もある、という振れ幅の大きさそのものが暗号資産らしい特徴だと感じました

まとめ

板取引の「メイカー注文は板に並んで約定を待つ」という仕組み自体は理屈として知っていましたが、実際に34時間かかったのは体感として新鮮でした。証券口座の指値注文と同じ感覚で使える安心感がある一方、「いつ約定するか分からない」という時間軸の不確実性は、板取引を使う上で事前に理解しておいた方がよいポイントだと感じます。

ただし、板が薄く値動きが荒いという特徴は、見方を変えれば「多少現在値から乖離した指値でも、いずれ届く可能性が相対的に高い」ということでもあります。株式市場のように板が厚く値動きが緩やかな市場では、現在値からかけ離れた指値は「刺さらないまま放置」になりがちですが、値動きの荒い暗号資産の板では、無理に成行(テイカー)で追いかけずに、多少の乖離を許容した指値を”置いておく”戦略にも十分メリットがあると感じます。今回の34時間という待ち時間も、狙った価格を待つコストとして許容できる範囲であれば、テイカー手数料を払わずに済んだ分だけ得だったとも言えます。

板取引とMaker/Taker手数料の基本的な仕組み、bitbank・コインチェックとの比較は「暗号資産の板取引(取引所形式)とは?Maker/Taker手数料の仕組みと主要3社の比較」にまとめています。あわせてご覧ください。

SBI VC Tradeの口座開設はSBI VC Trade公式サイトからお申し込みいただけます。

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